忍者ブログ
海外ドラマ「SUPERNATURAL」中心に好き勝手に感想という名の妄想トークを繰り広げてます♪小説もどきなどもあります。 ドラマや映画や漫画や本などの感想あり☆日常もたまに^^  
05
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • 管理画面
    プロフィール
    HN:
    汐-sio-
    性別:
    女性
    自己紹介:
    ここは現在はまってるドラマや映画等の感想について
    好き勝手に語っちゃうブログです^^
    今は「スーパーナチュラル」中心です☆
    好きすぎてどーしようもないですw
    カレンダー
    04 2024/05 06
    S M T W T F S
    1 2 3 4
    5 6 7 8 9 10 11
    12 13 14 15 16 17 18
    19 20 21 22 23 24 25
    26 27 28 29 30 31
    フリーエリア
    お気に入り
    素敵ブログサイト様<SPN関係>
    Shoot At The Devil
    Blog しらずがさぐる Blog

    素敵ブログサイト様<その他>
    しいたけオフィシャルブログ
    最新CM
    [09/15 bracelet love cartier replique]
    [09/11 braccialetti cartier]
    [01/03 汐]
    [01/02 mikuel]
    [12/29 GroverJar]
    バーコード
    最新TB
    ブログ内検索
    web拍手
    access
    カウンター

    [PR]

    ×

    [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

    小話8-1 

    真偽のほどは?


    私は罰を受けなければならない
    だから、その手を離して欲しい
    君の優しさは私にとって眩しすぎる

    私に優しさはいらない

    だから君が気に病む必要は一つもないんだ

    ありがとう、そして・・・すまない


    拍手[0回]





    「何が目的で?君の本当の狙いは?」

    そう問いかけたのはカスティエルと共に戦っていた仲間の一人だった男。
    けれど、裏切られ、心底失望し、煉獄に堕ちたことを喜んでさえいた。
    なのに、煉獄から引き上げたことを聞きつけここに来た。

    「目的?私に与えられた使命はただ一つ、石版を見つけることよ」

    あやふやな答えに怒りを抑えるように問い続けた。

    「それでどうしてカスティエルを煉獄から助けることになる?彼は罰を受けるべき存在のはず。彼に居場所はもうない」

    「ええないわ。だからこそ利用価値があるのよ。彼にしかできないの」

    「何を?」

    「あなたの知る必要のないことよ。これは重要な任務なの。天に関わる重大なね」

    ならばなおさらと、反抗心を見せる彼の口をアンナはすぐさま閉じた。

    「言ったでしょう?あなたはあなたのやるべきことをなさい。カスティエルの動きを監視して報告しなさい。話はここまでよ」

    一瞬にして静寂が訪れた。
    誰もいなくなった空間にアンナは笑みを浮かべ呟いた。

    「彼は私の手中にあるけれど、念には念を入れなければ・・・この計画だけは決して失敗するわけにはいかない。天の命運がすべてこの手にかかっているのだから」


    カスティエルにバレないよう監視する日々が続いた。
    アンナが何かを隠していることも分かっていたし、彼がいつもと違っていたのも。
    カスティエルは優れた天使だった。
    彼がいたから我々は今日まで生き延びて来られたのだ。
    尊敬していたし、彼もまた我らを愛してくれていた。
    なのに、どうしてと何度も何度も胸の内に問い続けた。
    いつしか恨みに変わり、憎むようにさえなっていた。
    だからこそ、煉獄に堕ちたことを自業自得だと思っていた。


    けれど、見た。

    たくさんの同じ人間の死体が転がっているのを。

    それを殺し続ける冷酷な彼の顔を。


    アンナが彼を操り何かをさせようとしている、だが肝心の何かが分からなかった。
    けれど、その光景を見たときようやく合点がいった。

    そうか、アンナ・・・君はなんて残酷なことを

    「そこまでよ。言ったわよね?あなたが知るべきことではないと。警告はしたわ、忠誠心を捨てきれなかったあなたが悪いのよ。悪く思わないことね」

    振りかざされる天使の剣の刃からどうにか逃れ、私は応戦した。
    私とて天の戦士、それなりに実戦力はある。
    だが力が何故か出せなかった。

    「アンナ!狙いはカスティエルと親しい人間に石版を手に入れさせることだろう、あれは我ら天使が触れられない代物・・・人間の力が必要不可欠」

    「ええ、隠す必要はもうないわね。憑依しても無理、信心深い人間でも無理、それなりに力のある人間がどうしても必要・・・ならばといい餌を見つけたのよ」

    「それでなぜ殺す必要がある」

    「天使の石版の存在を知られてはならないからに決まってるでしょう。あれはそれだけ危険なものなのよ」

    「利用するだけしてあとは捨てるとは天使にしては汚いやり方を・・・そうかカスティエルも殺す気か」

    「何とでも言いなさい。天を守ること以外私には何もないの。そろそろ疲れたわ、終わりにしましょう」

    私もまたこの女に縛られていたのだろう。
    力は封じられ、思う力が出せなかった。
    だが、このまま引く気はなかった。

    「アンナ、潔く負けを認めよう。だが、君は人間を甘く見すぎている。断言しよう、君の思い通りにはならない。必ずだ」

    少しの間だが、カスティエルを監視していく中で気付いたことがあった。
    人間の力は時に恐ろしい程の力を発揮することを。
    そして、カスティエルとディーンの間にある絆がそれをさらに強くしていることを。
    それが羨ましくさえ思った。
    あんなに憎んでいたはずなのに。
    許せないと思っていたのに。


    ディーンの形を彩った人形を何度殺そうと本物には決してかなわない。
    カスティエルに彼は殺せない。


    消えゆくなかで思い出していた。
    カスティエルと共に戦い、共に生き、共に過ごした輝かしいあの日々を。


    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



    まただ

    またひとり尊い命が失われた


    私が起こした行動が悪い方向へと流れていく

    どうして

    ただ正しいと思えたことを行っただけなのに

    制御できない

    ああどうして


    どうすればこの罪を償える?


    教えて欲しい

    君なら応えてくれるだろう
    私のために命を顧みず必死に止めてくれた君なら
    操られ君を殺そうとまでした私を“家族”だと
    君はいつもそうだ・・・嘘偽りない真っ直ぐな心で伝えてくれる
    君の言葉に私はいつも救われた
    天使が人間に救われるとは・・・君ほどの人間は他にいないだろう


    だが分からない

    君の優しさに甘えてはならない気がする


    それに

    私自身がそれを許せない

    勝手をする私を決して許さないでほしい


    少しでも君の重荷を減らしたい
    私のことで君が気に病む必要はないんだと

    だからこれが最善策

    君にはサムのことだけを考えていて欲しい
    傷つけてばかりですまなかった
    謝って済む問題ではないこともわかっている
    だけど君だけは助けたい

    そのために私にできるのは君から離れることだけ

    私の問題に君を巻き込むつもりはない

    ディーン・・・君を守りたい、大切だから


    私にとって初めての“家族”だから



    PR

    お名前
    タイトル
    文字色
    URL
    コメント
    パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
    非公開コメント
    [226]  [225]  [224]  [223]  [222]  [220]  [221]  [219]  [217]  [216]  [215


        ◆ graphics by アンの小箱 ◆ designed by Anne ◆

        忍者ブログ [PR]